
この、MEIJI TAISHO 1868-1926は明治から大正にかけて、いわゆる日本近代期の道具や風俗等を紹介するサイトなのだが、とにかくその情報の“質”はハンパなものじゃない。単にビジュアルだけを追求したものならば、例えば書籍や資料等で確認出来るのだけど、ここはやはりウェブサイトということで様々な技術を駆使し、ユーザーに分かりやすく当時の様子を伝えようとしている姿勢に素直に好感が持てる。
こういった分野を扱ったウェブサイトなんてあまり他に類を見ないので、資料的価値ももちろんあるのだが、そういう特殊なコンテンツを扱う上で、どういったデザインに落とし込んでいけばいいのか、ということの答えとしては非常に分かり易いと思う。MTをベースしているとはいえ、昨今のやれFlashだ、という風潮に染まらないでいるところも素晴らしい。
とにかく微に入り細に入り、1px四方の極小空間でも勝負してやろうという意気込み、もはや職人と言っても過言ではない細かい部分まで配慮されたデザイン。筆者はこういうのにグッとくるんだが、もともとこのサイトを手がけたmikworksはクオリティの高いアイコンや壁紙などの配布サイトとしてかなり有名な存在なのだ。
※無論、MEIJI TAISHO 1868-1926でも当時の小道具等をアイコン化し無料で配布している。

個人的に日本のデザインというのは、空間とディテール、つまり余白をいかにうまく使うかという文化と手先の器用さを利用した細かい装飾技術だと思っているのだが、このサイトは見事にいずれも兼ね備えた稀有なウェブサイトなのです。
![]()
MEIJI TAISHO 1868-1926
mikworks / Mikio Inose